こいつは旨い・群馬の味(焼きまんじゅう)

焼きまんじゅうは、群馬県地方の郷土食の一種。前橋市・伊勢崎市・館林市などの県南部・東毛地区が本場とされる。まんじゅうを竹串に刺し、黒砂糖や水飴で甘くした濃厚な逆援味噌ダレを裏表に塗って火に掛け、焦げ目を付けたもので、軽食として好まれる。まんじゅうは、あんの無い出会い薄いもの(素まんじゅう)が普通に用いられるが、一部にこしあん入りもある。通常、二色パン状に2個が接合した状態で蒸かされたまんじゅうを、2組(計4個)長目の竹串に刺して、炭火にかける。火に掛ける前後には適宜、刷毛を用いて裏表に味噌ダレを塗る。タレは一般に、北毛に行くほど濃くなり、南部、東毛に行くにつれ緩くなる傾向がある。焼きたての温かいうちは軟らかいため食べやすいが、冷めると水分が抜けてしまい、噛みちぎれないほど固くなる。このため、焼きたてで冷め切っていないものが珍重される。